【三菱UFJ信託銀行×オースタンス】ミドルシニアキャリア拡張コンソーシアム(略称 MSCE)を設立いたしました

株式会社オースタンス(代表取締役社長:菊川諒人)、三菱UFJ信託銀行株式会社(取締役社長:長島(ながしま) 巌(いわお))は2023年4月28日にミドルシニアの自律的なキャリア形成を目的として「ミドルシニアキャリア拡張コンソーシアム」(略称 MSCE)を設立することとなりましたので、お知らせします。

MSCEの概要

名称

ミドルシニアキャリア拡張コンソーシアム(略称 MSCE)

活動内容

研修/越境体験の事業者やミドルシニアの活躍に関心を持つ企業が参画し、研究・実証・発信の

3つの観点から活動を行います。

研究: 社会課題を多角的な目線で捉えて本質的な原因を探り、

     事業者・専門機関の知見を結集し有効な施策を発案します。

実証: 参画企業で協働して施策の有効性を検証しつつ、

    更なる改善へ向けた打ち手を検討します。

発信: 研究・実証の成果を社会へ発信し、社会課題の解決に貢献します

参画企業

【人事部としての参画企業】

AGC株式会社、サントリー食品インターナショナル株式会社、富士通株式会社、他2社

 

【キャリア関連サービス提供者としての参画企業】

エッセンス株式会社、エム・ユー・トラスト・アップルプランニング株式会社、

Dialogue for Everyone株式会社、一般社団法人定年後研究所、People Trees合同会社、

他1社(4月27日時点 五十音順)

事務局

三菱UFJ信託銀行株式会社、株式会社オースタンス

参画方法

入会申込書をMSCE事務局にご提出ください。(参加費無償)

MSCEの設立背景

我が国において労働人口が減少する中、今後ボリューム層となる40代後半から50代(以下、ミドルシニアとします)の活躍が期待されています。しかし、現在のミドルシニアは社会人生活の大半を一つの会社で過ごしてきたため、自身のキャリアを会社に依存する傾向があり、豊富な知識や経験という強みを持っているにも関わらず、
多くの方がその活かし方を見付けられていないという課題があります。

また、当社が2022年に実施したアンケート調査(45歳から63歳までの2,000人に対して実施)においては、対象者の過半数がキャリアのピークを過ぎていると認識しており、キャリア拡張について自発的に行動している方は限定的であることが明らかとなりました。

図1. 自身のキャリアに対する認識へのアンケート調査結果(年齢別)

我々はミドルシニアのキャリアに関する課題は今後拡大する社会課題であると認識し、ミドルシニア個人が自らの興味や適性を踏まえて自律的にキャリア形成に取り組み、またセカンドライフの豊かさにも繋がる社外人脈を構築することで、ミドルシニア自身のQOL向上を実現すると共に、日本企業や日本社会全体の活性化を図りたいと考えています。
 こうした想いの下、企業間で知識の共有や課題の抽出、および施策の検討を行うための組織であるMSCEを設立しました。MSCE設立の発起人である三菱UFJ信託銀行株式会社および株式会社オースタンスが事務局となり、
それぞれの強みを生かして多角的な観点から課題の抽出、施策の検討を行います。

事務局2社の役割

株式会社オースタンスhttps://ostance.com/

「歳を重ねて、楽しみがある人生に。」をビジョンに掲げるシニアDX推進企業として、日本最大級のシニア向けコミュニティ「趣味人倶楽部」(しゅみーとくらぶ)の運営を通じて得たシニアの知見やサービス構築力を活かし、施策の具体化を行います。

三菱UFJ信託銀行株式会社https://www.tr.mufg.jp/
企業年金運営や人事コンサルティング等を通じた人事部との日常的な接点を活かし、人事部が抱える課題抽出・解決支援を行います。

前田展弘氏(東京大学高齢社会総合研究機構 客員研究員/ニッセイ基礎研究所 上席研究員)のコメント

 かつて50代社員のモチベーション低下がもたらす1年間の経済的損失額を試算(※1)したところ、その額は実に約1.5兆円にもなりました。経験も豊かで働き盛りのミドルシニア社員が何らかの要因から活き活きと活躍できないことは、本人はもちろん企業及び社会全体に多大なマイナスの影響をもたらします。人生100年時代、職業寿命の延伸が時代の要請となっているいま、当該層の新たな自律キャリアを導こうとする本コンソーシアムの社会的意義は極めて高いものと考えます。元気な日本を取り戻す起点となるような今後の展開を大いに期待します。

(※1)各種調査結果から推計した「モラルダウン社員数」と「生産性低下割合」に50代社員の「平均給与額」を乗じて算出(2018年実施)

オースタンス代表取締役社長 菊川のメッセージ

私たちは、趣味人倶楽部(36万人)の行動データと、シニア世代に特化したマーケティングやUIUXナレッジを活用し、シニア世代のデジタル利用促進や、健康寿命延伸に繋がるシニアDX推進事業を行っています。
従来、2C(to顧客) 2B(to法人) 2G(to自治体)向けに、新しい体験や出会いをデジタル中心に届けて来ましたが、
今回、2E(to従業員)向けにサービスを開始します。ミドルシニアのキャリア拡張の機会を届けることで、「歳を重ねて、楽しみがある人生に。」というビジョンを実現していきます。

MSCEが目指す姿

MSCEでは、ビジネスのプロとして日本企業を背負ってきたミドルシニアに対し、現業では得難い新たなきっかけを与え、さらに輝かせることで所属企業を活気付け、ひいては日本社会を底上げすることを目指しています。

また、労働人口が減少する中で人財価値向上を図るために、デジタル活用により新しい価値創造に向けて取り組んでいきます。

 

実証実験について

ミドルシニアの自律的なキャリア拡張を実現するためには、以下3STEPが必要と考えています。

上記仮説を検証するために、事務局であるオースタンスが主体となり、MSCE参画企業のうち一部企業が参加する形での実証実験を検討しています。ミドルシニアの動機付けを目的とした「座学研修」と、様々な分野の中から個人の適性に応じて提示される「越境体験」をシステム上で一体的に提供し、ミドルシニア個人に体験してもらうことでキャリア拡張に向けた施策としての効果を検証していきます。なお、実証実験の様子はコンソーシアム内で共有しながら進めていく予定です。

詳細はこちら

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000018508.html