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(左から)ソノヴァ・ジャパン株式会社コマーシャル統括部 オーディオロジー マネージャー鈴木宏明様 株式会社オースタンス ソリューション事業部 デリバリーユニット 虫谷涼香 ソノヴァ・ジャパン株式会社コマーシャル統括部 マーケティング 井口珠美様 株式会社オースタンス ソリューション事業部 ビジネスプロデュースユニット 吉田悠人
公開日: 2026.05.27
更新日: 2026.05.27
ソノヴァ・ジャパン株式会社は、補聴器分野の世界的リーディングカンパニーであるスイス・ソノヴァグループの日本法人で、AI搭載補聴器ブランド「フォナック(Phonak)」などのブランドを通じて、きこえに悩む方々の生活の質向上に取り組む企業です。 ソノヴァ・ジャパン様が直面していたのが、補聴器の「認知」と「行動」の間に横たわる大きな壁でした。補聴器業界では、潜在層から購入・来店層まで4段階の心理ハードルが存在します。「きこえの不調層(まだ大丈夫)」「きこえの支障層(もうダメかも)」「補聴器関心層(気になる…)」「補聴器検討層(買おうかな…)」 ——そして最終的な来店・購入へ。チラシやデジタル広告ではアプローチしづらいこの層に、どう届けていくか。ソノヴァ・ジャパン様がオースタンスに相談されたのも、まさにこの課題が出発点でした。
—オースタンスに相談いただいた当時の課題について、教えていただけますか?
井口様(ソノヴァ・ジャパン様):「補聴器の良いイメージを持ってもらった後、『買わないとダメかも』という次のステップに進まないケースが多く、潜在層へのアプローチに悩んでいました。また補聴器は医療機器であるため、実際のユーザーボイスを表に出しにくいという制約も課題の一つでした。」
—オースタンスを選んでいただいた理由を聞かせていただけますか?
井口様(ソノヴァ・ジャパン様):「43万人のシニア会員が集まる趣味人倶楽部を通じた接点設計は、補聴器への心理ハードルを自然な形で下げられると考えていました。コミュニティを通じたリアルな体験で届けられるという点に可能性を感じました。」
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オースタンスは、集客・運営の代行にとどまらず、「なぜこのイベント設計でなければならないか」という論点から伴走しました。補聴器のような高単価な商材のリアルイベントでは、集客そのものが最初の壁になります。「行く理由」が弱ければ参加者は集まらず、「セールス感」が漂えばそれだけで敬遠されます。こうした課題に対してオースタンスがまず着手したのが、イベントの「名前」と「文脈」の設計でした。趣味人倶楽部の募集ページのタイトルは「【✨きこえケア懇親会】AI搭載の最先端補聴器を体験できる!」。「セミナー」でも「体験会」でもなく「懇親会」を前面に出したことで、知識を押しつけられる場ではなく同世代と話せる場というイメージを喚起し、参加ハードルと満足度の両方を引き上げました。
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ゲストには、ソノヴァ・ジャパン公式アンバサダーである日本テニス界のレジェンド・渡邉 功氏(実際の補聴器ユーザー)を迎えました。なかなか自分に合う、納得のいく補聴器に出会えなかった経験を経たのち、ソノヴァ様の補聴器「フォナック」に出会い、生活が一変したという実体験の持ち主です。「きこえを通じて人生が明るくなった」「今も現役でテニスのコーチをしている」
——そのリアルなストーリーが「啓発」ではなく「共感」として届く設計を実現しました。
イベントは計2回開催、以下の全5部構成で設計しました。

2回の開催を通じて、きこえに課題を感じながらも補聴器への一歩を踏み出せていなかった層に確実にリーチし、態度変容を生み出しました。アンケート回答者の約9割がポジティブなコメントを残し、イベント後に実際の来店が複数発生。通常は認知から購入まで平均4~6年の検討期間を要するケースが多い中、本施策をきっかけに1ヶ月以内で購入に至った参加者も確認されました。
趣味人倶楽部会員 Wさん:「実際に補聴器を使用している方の体験談を聞いたり、疑問を質問できる時間を設けていただいたことが印象に残っています。補聴器にもAIが活用されていることをこのイベントで知りました。まだ補聴器を使うのはかなり先になりそうですが、今回のイベントを思い出して参考にしようと思います。」
井口様(ソノヴァ・ジャパン様):「想像以上に盛り上がりましたし、きこえに課題を抱えた方がこんなにも趣味人倶楽部にもいらっしゃるのか、という驚きがありました。」
オースタンスのイベントナレッジとして、今回のイベント設計で工夫した点は以下のとおりです。
オースタンスは論点設定から当日の進行まで一貫して伴走しています。医療機器というデリケートな領域でのプロモーションにおいては、「趣味コミュニティ」という信頼の場と「同世代の実体験」という二重の安心設計が、参加ハードルの低減や納得感の醸成に寄与したと考えています。
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—今後、どのような展開をお考えですか?
井口様(ソノヴァ・ジャパン様):「今回の取り組みを通じて、きこえに課題を抱える方がこれほど集まり、イベントの中で前向きな態度変容が起きたことは大きな手応えでした。今後は、運営をより効率化しつつ、イベントで得られたコンテンツ(体験談や学び)を趣味人倶楽部のコミュニティ内での情報発信にも転用し、より大きなコミュニティムーブメントにつなげていきたいと考えています。」
オースタンスでは、シニア世代向けマーケティング支援を数多く実施しており、「シニア×デジタル」という領域において多面的な知見を提供することが可能です。私たちは、単なるイベント運営の提供に留まりません。インサイトを具体的な成果へとつなげる施策まで、お客様のチームの一員として一貫した伴走型支援を行います。