2024.03.12

シニアとは何歳から?シニアの定義や特徴、デジタル事情を解説!!

シニアという用語を聞いたことがあっても、実際にシニアの意味や、シニアが何歳のことを指す言葉なのか知らない人も多いはずです。
ここでは、シニアの定義や年齢や気になるデジタル事情について、わかりやすく解説していきます。

シニアとは?
年齢や意味について解説!

シニアとは、英語で「年長者・先輩・先住者・上官」という意味を示す言葉ですが、日本語では「高齢者」を意味します。
この言葉や年齢の明確な基準がなく、機関・組織ごとで定義が異なりますが、 65歳以上がシニア・高齢者に該当することが多いようです。 

国際連合(WHO)と日本老年学会・日本老年医学の定義

<国際連合の定義>

・前期高齢者:65-74歳
・後期高齢者:75歳以上

国際連合のWHO(世界保険機関)では「シニア」の定義を65歳以上と定義しています。
また、そのうち、65歳~74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としています。

<日本老年学会・日本老年医学>

・准高齢者 :65~74歳
・高齢者  :75~89歳
・超高齢者 :90歳~

と呼ばれているのが現状です。
業界や場所によりシニアが指す年齢の定義が変わっており、基本的に65歳以上と考えられているケースが多いです。

【調査結果】
シニアの年齢イメージ

出典:リサーチ・アンド・ディベロプメント

実際に何歳以上を「シニア」だと思うか、という調査を年齢別に見たデータがこちらです。
20代から50代までの方は、シニアの年齢を平均で 「63歳ぐらい」 と答えています。
一方で、60代より上の世代の方は、シニアをもっと高い年齢だと意識しているのがわかります。

特に70代以降の方は、「自分の年齢」と「シニアだと思う年齢」にほとんど差を感じなくなっています。
これらのことから、70代ぐらいになると自他共にシニアを認めるということがわかります。

シニア世代の種類と特徴

シニアと一括りでいってもライフスタイルや健康状態、所得状況、価値観など状況は多種多様です。
そこで、65歳以上のシニア層を4つに分類して、下記に解説いたします。

<シニア世代の4分類>
①アクティブシニア  
年齢に囚われず、健康的で意欲と活力あふれるお金と時間に余裕のある生活者
②ディフェンシブシニア
自由に過ごし活動する意欲はあるものの、消費にはやや消極的な生活者
③ギャップシニア   
介護状態にないが、健康状態や将来に不安を抱えている生活者
④ケアシニア     
家族やヘルパーなどの介護・医療が必要な要介護状態の生活者

アクティブ・シニア

アクティブシニアは、 年齢に関係なく、様々なことに意欲的で、健康意識が高い傾向にある活動的なシニア です。
また、時間・金銭面に余裕がある点も社会と繋がりを持ち続けたいという傾向があります。

<アクティブシニア特徴>
・仕事・趣味に対して意欲的(定年後も働き続ける人がいる)
・健康意識が高く、人と積極的に関わる
・金銭的にやや余裕がある

ディフェンシブ・シニア

ディフェンシブシニアとは、 自由に過ごし活動する意欲はあるものの、消費にはやや消極的なシニア です。
また、非就労で比較的収入が少ないが、健常に暮らしている層になります。
年金以外の収入に乏しいため、金銭的な理由などからサービス利用を控えるのが特徴的です。

<ディフェンシブシニア特徴>
・健康的で自由に活動している
・収入が年金メインとなるため、扶養家族or扶養義務を負担に感じている
・金銭的にやや余裕がある

ギャップ・シニア

ギャップシニアとは、 介護状態にはないけれど、健康状態や将来に不安を抱えているシニア です。
ご自身の「やりたいこと」と「できること」にギャップを生じている人を指します。

<ギャップシニア特徴>
・できることが減り、諦念傾向が高くなり、生活が不活発になりやすい
・通院するほどではないが、身体機能が衰えて生活しにくくなっている
・ 収入は年金が中心で、可処分所得は多くない

ケア・シニア

ケアシニアとは、 家族やヘルパーなどの介護・医療が必要な要介護状態のシニア です。
基本的には、日常生活の中で、周りの助けを借りながら生活をしている。

<ケアシニア特徴>
・要介護認定されており、周りの助けが必要
・商品やサービスを利用するが、購入者は別であるケースが多い
・ 制度や行政の影響を受けやすい

シニア世代のデジタル事情

シニアのインターネット利用率

出典:令和4年通信利用動向調査

総務省が公表する「令和4年通信利用動向調査」によると、令和4年度の60〜69歳のシニア層のインターネット利用率は86.8%にも上ります。
70〜79歳においても65.5%という結果になってます。
また50~59歳では、95.4%とほとんどの人がインターネットを利用していることが分かります。

シニア世代のSNS利用率

出典:令和4年通信利用動向調査

シニア世代のSNS利用率は、直近伸び率が高く、令和4年度の60〜69歳のシニア層のSNS利用率は73.4%にも上ります。
70〜79歳においても63.9%という結果になってます。
また50~59歳では、81.9%と多くの人がSNSを利用していることが分かります。
また、利用目的は「従来からの知人とのコミュニケーションのため」の割合が最も高いです。

シニア・中高年が36万人加入する趣味人倶楽部とは

趣味人倶楽部とは、 弊社が運営している月間3,000万PV、会員数36万人を誇る趣味で繋がる匿名性の大人世代SNS です。
主に50代〜70代の年齢層の方が利用されていて、コミュニティ・イベント・日記などでオンライン・オフラインを問わず活発に交流している人が多く、毎月約1600回のリアルイベントや100回/月のオンラインイベントが開催されています。
「子育てが落ち着いた50代後半の女性」「リタイア前後の60代前半の男性」が多数を占めており、新しい仲間に出会いたい・同世代と交流したいという目的から、入会されている方が多いサービスになっております。

実際、入会動機などを会員さんにお伺いするインタビューを年間200名程度実施しているのですが、
「子育てが落ち着いたタイミングで、結果的に友人と呼べる間柄の人が周りにいなくなったから、新しい友人を作りたくて入会しました」
「これまで会社の人との関わりが中心だったから、定年退職してから、ポッカリ空いたカレンダーを見て急に孤独を感じていて、昔の友人に連絡するのは気が引けるから、友人作りのために入会しました」という声を聞くことが多いです。

法人の担当者様へ

弊社は、『趣味人倶楽部』(しゅみーとくらぶ)を運営するとともに、中高年層向けに事業を展開される数多くの企業様へ幅広いソリューションを提供する企業です。現在、多くの企業が中高年層をターゲットにした事業に注力しており、様々な企業様より、1年間で約1,000件のお問い合わせをいただいております。

シニア世代は、「自己認識」「ライフスタイル」「価値観」という大きな変化が起きており、私たちが想像している以上に複雑で10~20年前のシニア世代とは行動原理が大きく異なります。
そのため、現代のシニアがどのようなインサイトを持っているのか分析することが、今後の効果的なマーケティング施策や事業戦略を考える上で非常に重要です。

オースタンスでは、 定量、定性、UI/UX調査はもちろん、調査を活かした事業開発サポートも支援可能 です。
シニア向けの調査・リサーチを検討している方は、日本最大級のシニアSNS運営で培った経験と実績を持つオースタンスにご相談下さい。

まとめ

一般的な意味のシニアとは、年長者・先輩・先住者・上官などといったものを指しますが、現在「シニア」という表現は「年寄り」などのネガティブなイメージを帯びてしまっているのも事実です。

医療の発達から平均寿命も伸び、「人生100年時代」と言われるようになった今、これまでどおりの「シニア」のイメージが少しずつ変わっていっていることが分かります。加えて、厚生労働省の予測では、2055年には65歳以上の高齢者が日本の人口の39.4%を占めるとしています。
そうすると、国民の半数近くが高齢者ということになるため、これからの社会においては、「シニア」とは何歳のことを指すのか、それぞれの認識をあらためて定義し直す必要があるでしょう。

シニアDXラボ|シニア向け専門メディア

趣味人倶楽部を運営する株式会社オースタンスが保有するシニアの行動データや課題解決の知見を元に、シニアの研究をする専門家に参画いただき、共同で研究を推進します。シニア世代へのマーケティング活動のノウハウや、調査結果や行動特性の研究内容、リサーチ資料などを展開しているので、興味がある方はこちらからご確認ください。

 

 

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