シニア向けのデザインとは?気をつけたいポイントやデザイン事例をご紹介!
2020.11.25
シニア向けの新規事業開発で抑えるべきこととは?
近年、超高齢社会へと突入している日本において、企業の需要が高まり続けているのがシニア市場をターゲットとした新規事業です。日本は高齢化の分野において、世界の最先端を行くと言われており、これからの高齢化を迎える諸外国のロールモデルになるでしょう。
今回は、国内最大級のシニア向けコミュニティサイトを軸に展開しているオースタンスの知見を活かし、今後のシニア市場を対象とした新規事業について解説していきます。
目次
超高齢社会の特徴
シニアの定義
「シニア」という言葉は聞いたことがあっても、それが何歳のことを指す言葉なのか知らない人もいるのではないでしょうか。その要因は、業界や場所にとって年齢の定義が異なるからであり、国連では「シニア」のことを60歳以上、WHO(世界保健機構)では65歳以上と定めています。
下記の図は、何歳以上の方が「シニア」だと思うか、という調査を年齢別に見たデータです。
20代から50代までは、シニアのことを平均で63歳ぐらいと答えているが、60代に差し掛かるとシニアだと思う年齢は一気に上がり始めます。このことから、70代ぐらいになると自他共にシニアを認めることが分かります。
参考記事:「シニア」とは、何歳のことを指す言葉なのか?
シニアのデジタル化が加速
”アクティブシニア”とは、定年退職後や還暦後も、趣味やさまざまな活動に意欲的で元気なシニア層のことを指します。この元気なアクティブシニアを対象とし、博報堂シニアビジネスフォースと大人世代のSNS「趣味人倶楽部」を運営している弊社にて、新型コロナウイルスの流行がアクティブシニアにどのような影響を及ぼしているかについて調査を行いました。本記事では、調査結果の一部をご紹介します。
新型コロナウイルスに関する情報については、アクティブシニアの82.7%がインターネットから情報収集をしていることが分かりました。テレビ(93.3%)が最も多いですが、インターネットはそれに次ぐメディアとなり、60代以上の人においてもインターネットを駆使していることが分かりました。
参考記事:「アクティブシニア」ってどんなシニア?
シニア向けの新規事業について
シニアマーケットの特性
2018年には、総人口におけるシニアの割合は28.1%と3割に迫る勢いで、「シニア市場」に巨大なビジネスチャンスが広がっています。しかし、シニアといっても客層は様々です。65歳の方もいれば、90歳を超える方もいます。
また、インターネットが普及したことで、生活レベルや健康状態は以前よりも多種多様になっており、3500万人のシニアを「ひとつ」に括るのは危険です。新規事業を成功させるためには、シニアの中でも「購買意欲の高い層」をターゲットにしなければなりません。こうした層が、アクティブシニアです。
つまりシニアマーケットでの新規事業を成功させるには、「シニア」を広く捉えずにどの層にアプローチするのかを明確にさせ、アクティブシニアの消費動向や特徴などを理解することが重要なのです。
今、注目されているフレイル予防
日本では、これから高齢者の医療介護の取り組み方が変わってくると予想されています。高齢者を社会としてどう支えていくのかという観点から、高齢者自身にいかに健康で生き生きと暮らしてもらうのかという社会変革が求められています。
その取り組みをサポートする為に、全国の各自治体は地域に集いの場を作ってきましたが、そんな中で新型コロナウイルスの感染拡大が起き、感染予防のための活動自粛状態はフレイルの進行を早めるとして問題になっています。
参考記事:【フレイルとは】その特徴と対策とは?
趣味人俱楽部について
この章では弊社が運営している、国内最大級のシニア向けコミュニティサイト「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」(以下趣味人倶楽部)の事例をご紹介いたします。
趣味人俱楽部の利用者の特徴
趣味人倶楽部の利用者を見ると、会員の約40%が4半期に1回以上、国内旅行するなど旅行への関心が高く、アクティブシニアの方が多いのが特徴です。また、不安なく日常を過ごせるように健康意識が高い方も多い傾向にあるので、概ねお金と時間にゆとりがある方が多いのが印象的です。
趣味人俱楽部での事例紹介
シニア向けSNS 「趣味人倶楽部」のオンライン化の動向
趣味人倶楽部は、オフラインでのイベントが活発に行われてる媒体でした。しかし、新型コロナウィルスの影響によって、外出が出来なくなってしまった趣味人倶楽部の利用者に向けて、運営事務局からZoomの使い方などを積極的にアナウンスしました。
また、運営事務局と趣味人倶楽部の利用者でコミュニケーションを取りながら、オンラインイベントでつまずきやすい点、わかりづらい点を議論しながらマニュアル作成も行っております。
その結果、1月で100回オンラインイベントが自発的に開かれており、約1,000人の方に参加いただいております。
▼獺祭様 『シニア向けオンライン酒蔵ツアー』
まとめ
どのようなシニアビジネスを企画したとしても、次に必ず課題としてやってくるのが、「どのようにターゲットにアプローチするのか」「そもそもシニアにニーズのある企画なのか」ということです。新規事業開発において、アクティブシニアの消費動向や特徴などを理解しておくことはとても重要になります。
これまでオースタンスが培ってきた知見や経験に基づき、事業における企画段階の参画から、具体的な施策のモニターや実験まで、様々な局面で事業開発のお手伝いをさせていただいております。また豊富なネットワークを生かし、アライアンスのご提案も可能です。
シニアに対してのアプローチを検討している方へ
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