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公開日: 2023.07.03
更新日: 2024.11.22
シニア世代をターゲットにした広告を検討している方の中には、シニア層への効果的なアプローチ方法について課題を感じている方もいると思います。
シニア世代をターゲットにした広告を考える際に、他の世代とは異なるニーズや関心を持つシニア層の特性を理解し、最適な広告手法を採用することが課題となります。
本記事では、シニア層の市場規模や現状、そして実際の広告手法について深掘りし、シニア向け広告の理解を深めることで、広告を出稿する際の参考になる内容になっています。ぜひ、シニア層にリーチするためのヒントとしてご活用ください。
日本のシニア市場は年々拡大しており、その規模と影響力は無視できないものとなっています。この増加傾向は今後も続くと予測されています。
これに伴い、シニア層の消費市場も拡大しています。どのような現状となっているか詳しくみていきましょう。
シニア世代は、一般的に65歳以上を指します。内閣府が発表したデータによると、2023年10月1日時点の65歳以上の人口は、約3,623万人に達しています。 日本のシニア層の人口は年々増加しており、2030年には、65歳以上の人口割合は30.8%となり、3人に1人が高齢者となることが予想されています。
全人口に対する高齢者の割合は増え続け、2040年には34.8%、2050年ともなると37.1%に達すると予想されています。
出典: 高齢化の推移と将来推計(内閣府)
シニア向けの市場規模ももちろん拡大しています。 みずほ銀行産業調査部の資料によると、 高齢者向けマーケットの市場規模は、 高齢者の人口増加に伴い、2025年には101.3兆円 になると予想されています。
内訳は 「医療・医薬産業が35兆円」「介護産業が15.2兆円」「生活産業が51.1兆円」 となります。特に注目したいのが生活産業で、中でも教養、娯楽(旅行/フィットネス/スポーツ/ヘルスケア等)の拡大率は高く、 2007年の12,6兆円から2025年には16,6兆円となる見込みです。
医療や介護業界だけではなく、娯楽をはじめとする生活産業など多様な業界でシニア市場が拡大していくと予想されているため、シニア向けの最適な広告がより重要になってくると考えられます。
シニア向け広告とは、シニア世代を対象にした広告のことです。
シニア世代は、他の世代と比べて特有のニーズや関心を持っており、それに応じた広告を作成することが重要です。シニア向け広告では、読みやすさや見やすさを重視し、情報をシンプルでわかりやすく伝えることが求められます。
また、シニア層が良く利用するメディアや、彼らのライフスタイルに合った広告手法を採用することも効果的といえます。
「シニア」と一括りにされがちですが、実際は65歳から100歳以上までその年齢は幅が広く、健康状態や経済力などの違いによってライフスタイルや消費行動も多種多様です。
そのため、シニア向けの広告キャンペーンを実施する際には、ターゲットとするシニア層を選定することが大切です。
シニアマーケティング研究室の定義では、65歳以上のシニア層を「アクティブシニア」「ディフェンシブシニア」「ギャップシニア」「ケアシニア」の4つに分類しています。
これらの分類を意識した上でキャンペーンを作成することが、シニア向け広告の成功の鍵となります。
シニア向け広告を効果的に展開するためには、メディアの特徴や広告手法を理解することが不可欠です。 ここでは、シニア向け広告に最適な11種類のメディアとその特徴について詳しく解説していきます。
テレビは、シニア層に非常に人気のあるメディアです。総務省の調査によると、多くのシニアが日常的にテレビを視聴しています。例えば、全世代の平日のテレビリアルタイム視聴時間が平均で163分なのに対し、60代では271分と非常に多いです。
参考:総務省|令和3年版 情報通信白書|主なメディアの利用時間と行為者率
テレビ広告は、視覚と聴覚の両方に訴えることができ、製品やサービスのイメージを強く印象付けるのに効果的です。またテレビ広告は、細かいターゲットの設定が難しいというデメリットはありますが、とにかく多数のシニア層にアプローチしたいという狙いであれば効果的なメディアの1つになります。
ラジオもシニア層に根強い人気があるメディアです。
総務省が発表した「令和3年版 情報通信白書」によると、全世代の平日のラジオ視聴時間が平均で13.4分なのに対して、60代では18.5分と高いことが分かります。
ラジオ広告は、視覚的な訴求ができず音声のみでメッセージを伝えるため、言葉選びが重要です。ターゲットであるシニア層を想定した音声メディアならではの表現を検討する必要が出てくるでしょう。
新聞は、シニア層にとって身近なメディアです。
新聞通信調査会が発表した「メディアに関する全国世論調査 2023年」のデータによると、40代以下では40%未満だった新聞の定期購読率が、60代で68.2%、70代以上では82.7%と高く、シニア層との親和性の高いメディアの1つと言えます。
交通広告は、電車やバスの車内広告、駅やバスターミナルの看板などに掲載される広告です。
シニア層が多い駅やバスの路線などエリアや範囲など指定することでターゲットを絞ってアプローチすることも可能です。広告は視覚的に目立つデザインにし、短いキャッチフレーズやわかりやすいビジュアルを使うことがポイントです。
また雑誌と会員誌によって読者層や興味関心も異なるため、自社の商品やサービスに合った雑誌や会員誌を選定することで、ターゲットを絞ることが可能です。
フリーペーパーは、地域情報や生活情報を提供する無料の情報誌です。フリーペーパーは地域やジャンルに特化していることが多く、地域・性別・年齢層も含めターゲットを絞りやすい特徴があります。そのため、自社の商品やサービスと親和性のあるフリーペーパーに出稿することで広告効果が期待できます。
チラシ広告は、直接広告を届ける手段として効果的です。チラシ広告には、指定した地域の家庭のポストに直接投函されるポスティングと、新聞などと一緒に配達される折込があります。
ポスティングは高齢者が多く住むエリアを指定することでターゲットを絞ることが可能です。またシニア層の新聞購読率が高いことから、折込チラシもシニア層への効果的なアプローチ方法だと言えます。
同封・同梱広告は、通販カタログや会員誌、商品の配送時に一緒に送られる広告です。商品やカタログの到着時に広告に触れるため、購入商品に関連する情報や特典を提供することで高い開封率を期待できます。また次回購入時に使える割引クーポンや試供品などを同梱することで、次回の購買を促進する効果があります。
インターネットを利用するシニア層は増加傾向にあります。総務省の調査によると、2023年の60~69歳のインターネット利用率は90%を超えています。そのためシニア層をターゲットとしたWEBメディアも登場しています。自社に合ったシニア向けのメディアに広告を出すことは効果的なアプローチ方法といえそうです。
またWEB広告は、効果測定が容易なのも大きな強みです。
SNSもシニア層に浸透しており、特にFacebookやLINEが人気です。総務省の調査によると、60歳以上のインターネット利用者のうち、約73.4〜76.7%という大多数のシニア層がSNSを利用していることが報告されています。
SNS広告は詳細な年代などのターゲットを絞って配信できるため、シニア層に向けた効果的なアプローチが可能です。
また「趣味人倶楽部 」のような50代以上のユーザーが集まるSNSへの広告を出稿することで、シニア層へ効率的にアプローチすることができます。
シニア層に効果的にアプローチするためには、いくつかの注意点を押さえることが重要です。 ここでは、シニア向け広告を成功させるためのポイントについて詳しく解説していきます。
シニア層向けの広告は、見やすさや読みやすさが非常に重要です。フォントのサイズや色使いレイアウトなどを検証しながら視認性の高い広告を制作しましょう。
また、媒体ごとにクリエイティブを最適化することも大切です。例えば、新聞広告では詳細な情報を、テレビ広告では視覚的なインパクトを重視するなど、メディアの特性に合わせたデザインが求められます。
シニア層に対する広告では、「高齢者」といった言葉がネガティブな印象を与える可能性があります。「70歳以上」などより自分ごと化させるような言い換えも大切です。
また「シニア」「おじさん・おばさん」といった言葉にもネガティブな印象を抱く人もいるため、迷った際は「大人」と表現すると良いでしょう。
シニア層向けの広告を成功させるためには、具体的なペルソナ設定が重要です。
これまで述べてきたように一言で「シニア層」といっても、そのライフスタイルや価値観、趣味嗜好は多種多様です。
例えば下記のように、ターゲットユーザー像を具体的に設定することが大切です。
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【ペルソナサンプル:65歳男性(東京都世田谷区在住)】
家族構成: 妻(62歳)と二人暮らし。子供は独立。
職業: 定年退職後、パートタイムで地元の図書館で働いている。
教育レベル:大学卒業(経済学部)
<ライフスタイル>
日常の過ごし方: 朝はジョギング、日中は趣味のガーデニングや読書を楽しむ。週に一度は友人とゴルフを楽しむ。
健康: 健康には気を使っており、定期的な健康診断を受けている。健康食品やサプリメントにも興味がある。
趣味: ゴルフ、ガーデニング、読書(特に歴史小説やミステリー)、旅行
デジタルリテラシー: スマートフォンやタブレットを日常的に使用し、SNS(FacebookやLINE)で友人と交流している。また、オンラインショッピングも利用する。
<価値観・態度>
価値観:家族や友人との時間を大切にし、穏やかな生活を好む。新しいことにチャレンジする意欲があり、好奇心旺盛。
購買態度: 質の高いものに価値を見出し、多少高価でも長持ちする商品を選ぶ傾向がある。健康や生活の質を向上させる製品に対する関心が高い。
メディア利用: テレビ(特にニュースやドキュメンタリー)、新聞、雑誌(健康やライフスタイル関連)、インターネット(特に健康情報や旅行情報の収集)
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シニア層向けの広告では、情報を詰め込みすぎないことにも注意が必要です。
広告のメッセージを絞り、訴求ポイントを簡潔でわかりやすく伝えることで、シニア層にとって理解しやすくなります。複雑な言葉や専門用語は避け、日常的に使われる言葉でシンプルに表現することが求められます。
シニア層に効果的にアプローチするためには、単に広告を出稿するだけでなく、ターゲット層の特性を理解し、適切なメディアや手法を組み合わせることが重要です。
シニア層もインターネットを活用しており、特にスマートフォンの普及により、WEB媒体やSNSの利用が増えています。
総務省のデータによれば、65歳から74歳までのシニア層の方々のインターネット利用率は6割を超えており、SNS利用率も増加しています。
そのため、シニア層に対するデジタルマーケティングの戦略も重要になってきているといえるでしょう。テレビや新聞など従来のメディアにとらわれず、WEBやSNSなどデジタル広告を上手く活用してシニア層に効果的にアプローチしていきましょう。
シニア向けの広告を成功させるためには、シニア層の特性やニーズを理解し、適切なメディアや広告手法を選ぶことが重要です。 一言で「シニア」といっても、経済状況や健康状態、趣味嗜好など様々です。ターゲットとなるシニア層を正しく理解し、彼らに合わせた広告を作成することで、より効果的なマーケティングが実現できます。そのためにもターゲットとなるシニア層の具体的なペルソナを設定し、彼らの興味関心やライフスタイルに合わせた広告メッセージを考えましょう。
シニア層の市場規模は今後も拡大していくことが予想されるため、早期に適切な広告戦略を構築し、シニア層に対する理解を深めることがビジネスの成功につながるでしょう。
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