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公開日: 2023.07.27
更新日: 2024.07.26
近年、インターネットの普及により、ネットショッピングは多くの人々に利用されている。60代のスマホ利用率が92%に達した現在、シニア世代においても購買行動のデジタル化は進んでいるのか。今回は、シニア世代のネットショッピングの利用状況と意識について調査した。
「ネットショッピングを利用したことはありますか」という質問に対して96.2%が「はい」と回答した。
また、ネットショッピングを利用したことがある回答者のうち、以下のようなデバイスでの利用割合が示された。
60代のスマホ利用率が90%を超える中、ネットショッピングに関してはパソコンを利用するシニアが82%と多いことがわかった。
同じくネットショッピングを利用したことがある回答者のうち、主な商品購入先は下記のような結果となった。
Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどの大手プラットフォームが依然として人気を博していることがわかる。
その他のフリー回答では、モノタロウやヨドバシカメラ、オークションサイトなどが挙げられた。
ネットショッピングでの月々の消費金額の割合は以下の通りとなった。
1〜3万円未満が最も多く、次いで1~5千円未満の回答が多く寄せられた。月に1万円以上ネットショッピングで消費活動を行なっているシニアは全体の48%と、シニアがネットショッピングでの購買に対して、抵抗がなくなってきているとも見てとれる。
新型コロナウイルスの影響でシニアのネットショッピング利用は加速したように言われているが、数値にも反映される結果となった。
インターネットで購入することのメリットについて、以下のような回答が示された。
結果からは、クーポンやキャンペーン、実店舗より安く購入できるといった価格面よりも、
簡単で手間が掛からないことや、24時間いつでも注文できる、といった「利便性」が、ネットショッピングの利点として感じているようだ。
ネットショッピングを利用したことがある回答者のうち、複数回答可能な質問に対して、ショッピングサイトに重視される要素は以下のような結果となった。
ネットショッピングのメリットでは利便性が上位にランクインしていたが、ショッピングサイトを選ぶ際のポイントとしては、商品価格や配送料などの「価格面」が重要視される結果となった。
今回の調査結果から、シニアのネットショッピング利用は広範囲に渡っており、ネットショッピングの利便性を享受するシニアの姿が見られた。1ヶ月のネットショッピングの利用金額は、48%が1万円を超えており、シニア層のデジタル消費が活発化していることも判明した。新型コロナウイルスの影響もあり、シニア層のネットショッピングを活用した購買は、今後も広がる見込みである。
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