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認知症予防を意識的に実践しているシニアはわずか37.7% | シニア調査

2023.06.19

調査の背景

2023年6月14日、認知症基本法案が参議院本会議で可決となり、認知症基本法が成立した。 「認知症基本法」とは、急速に高齢化が進展する日本において、認知症が増加している現状等に鑑み、認知症の予防等を推進しながら、認知症の人が尊厳を保持しつつ社会の一員として尊重される社会の実現を図るためのものだ。そんな中、シニアは認知症に対して、どんな意識を持ち、具体的な行動を取っているのか、全国のシニア約700人に実施したアンケート結果をまとめる。

認知症予防の必要性を感じているシニアは61.4%

まず、参加者に現在の認知症予防の必要性を尋ねたところ、61.4%の方が「はい」と回答し、38.6%の方が「いいえ」と回答した。

必要性を感じているシニアからは、以下のような理由が多く挙げられた。
・忘れっぽくなったから
・家族に迷惑をかけたくないから
・歳をとってきたから

一方で、「いいえ」と回答したシニアは、以下のような理由を主に挙げた。
・まだ実感がないから
・症状がないから

6割以上が認知症予防の必要性を感じつつも、実際に実践しているシニアは4割未満

認知症予防のために実践していることはありますかという問いに対して、実施していると回答したシニアは37.7%という結果になった。

認知症予防のために実践していることはありますかという問いに対して、実施していると回答したシニアは37.7%という結果に。

認知症予防の必要性を感じながらも実践していない方々には、
何をしていいかわからない(69.4%)、効果のある対策方法がない(27.9%)、まだ対策するほどではない(27.5%)などが多く見られた。

まとめ

3人に1人が65歳以上の日本社会において、認知症にならないための予防対策方法を広めていくことが必要だ。

シニアがよく目にするテレビやラジオ、新聞や雑誌などでも具体的な認知症予防方法を紹介することが、効果的な対策になるだろう。

■調査概要
健康意識・認知症に関するアンケート
調査方法:Webアンケート
調査対象:「趣味人倶楽部」65歳以上の会員
(60代58.1%、70代以上41.9%)男性46.8%
有効回答数:675人
調査日:2023年6月15~6月16日