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左から 株式会社オースタンス ソリューション事業部 デリバリーユニット 元木優人  千葉大学(FR) 森様 千葉大学 特任助教 清水様 株式会社オースタンス ソリューション事業部 ビジネスプロデュースユニット 吉田悠人

公開日: 2026.05.15

更新日: 2026.05.12

千葉大みらい医療基金の個人寄付者の新アプローチ——研究の価値が“共感“でシニアに響き、想いが寄付へ

実施背景|高度ながん治療/再生医療研究を左右する、資金調達という課題

新規開拓 個人への訴求の壁

がん治療や再生医療の分野で世界をリードする研究力を誇り、次世代の医療標準を創出する千葉大学医学部。その卓越した知見を未来へ繋ぐための資金調達を担うのが「千葉大みらい医療基金」です。 これまでは主に千葉県内の法人への営業や、大学OBへのDM送付、紹介・リファラルなど、アウトバウンド施策を中心に資金調達を行ってきました。しかし、これらの施策だけでは十分な寄付が集まらないという課題が生じており、個人の方々へのリーチの必要性が高まっていました。 また、寄付調達においては、他大学と比較しても遅れをとっているという危機感もあり、先行する大学が個人寄付者の開拓に注力するなか、千葉大学としても個人層への発信を強化する必要性が高まっていました。 しかし、研究者自身は研究業務や診療で多忙を極めており、マーケティングやコンテンツ制作の知見・リソースが社内にないという課題もありました。そのため研究の意義を一般の方に届ける言葉に変換するには、外部の専門パートナーが不可欠な状況でした。

なぜオースタンスに依頼したか

パートナー選定にあたっては、5社程度に問い合わせを行い比較検討を進めました。その中でオースタンスを選んだ決め手となったのは、過去の制作実績と企画力でした。求めていたLP制作、デジタルマーケティング領域の知見が豊富で、「これならお任せできる」という信頼感を持っていただけたことが、決め手となりました。 alt 森様(千葉大学様)「5社程度を比較検討した中で、オースタンスの制作事例を見て企画力に惹かれました。LPについてはこちらに知見がないので、お任せできそうだと感じました。こちらがやりたいことを割とすぐに理解してくれて、スムーズに進めてくれました。」 大学という専門機関のコンテンツを「専門家向け」ではなく「一般の方に届く言葉」で発信するノウハウが決め手となりました。予算面では制約もありましたが、その中で最大の成果を生み出す設計を共に検討しました。

取り組み内容|「共感設計」から始まったLP・アンケート型広告の構築

共感ファーストのLP設計

シニア世代のインサイトとして「商業的な広告への警戒感が強い」「アンケートや調査への協力意欲が高い」という特性があります。この特性を活かし、趣味人倶楽部のアンケート型広告を活用することで、押し付けがましくなく、自然に関心を高める訴求を実現しました。 今回のLP設計において最も重視したのは、「いきなり寄付を求めない」という設計思想です。 alt 元木(オースタンス)いきなり『寄付してください!』とストレートに伝えても、寄付する人はいません。大切なお金を、知らないことに使おうとは思わないからです。 まず研究の意義や社会課題を丁寧に伝え、読者が「自分ごと」として再生医療を捉えられるよう、情報の順序と見せ方を設計しました。病気中と治療後のビフォー・アフターを盛り込むなど、イメージしにくい再生医療を視覚的に理解できる工夫も施しています。 alt トーン&マナーの方針も、千葉大学と共同で定めたファーストビューのコピー「未来を一緒に作りませんか?」に揃え、終始ポジティブなトーンで統一しました。「寄付×医療」という組み合わせが持つ堅苦しい印象を払拭し、初めて再生医療に触れる人でも最後まで読み続けられる設計を心がけています。 また、「寄付は高額なもの」という先入観を取り除くため、1,000円から始められる柔軟な仕組みをLP内で明示。「想いはあっても金額面で…」というハードルを下げることで、より多くの読者が一歩を踏み出せる導線を整えました。

アンケート型広告の配信

趣味人倶楽部の会員(主に50〜70代)に向けて、がん治療・再生医療研究に関するアンケートを配信しました。アンケート内で研究内容をインプットしながら、徐々に関心を高め、資料請求・寄付へと誘導する導線を設計しています。

  • ターゲット: 50代後半〜70代のシニア層、特に貢献欲求が高く一定の資産をお持ちの方
  • 配信媒体: 趣味人倶楽部アンケート型広告(スタータープラン)
  • CV設計: アンケート回答→資料請求→寄付意向確認 今回のアンケート配信では、1000件を上回る回答を獲得することができました。回答数は保証数大きく超え、そのうち資料請求へと進んだのはアンケート回答者の35%近くにのぼりました。単なる認知獲得にとどまらず、今後のナーチャリング対象となる回答者のリード(氏名/住所/電話番号/メールアドレス)を大量に獲得できました。 中でもフリーアンサーでの回答では、研究への期待が高く、
  • 世界中の人の為に頑張って欲しい
  • 最先端医学研究の推進は、将来の医療発展にとって非常に重要だと思います。 千葉大学の取り組みを応援しています。引き続き、社会に貢献する研究活動を期待しております。
  • 自身もがんの手術を受けて現在身体障害者になっております。そのため、がんの新しい治療法には関心があります。ただ、歳が歳なのでできることが年々狭まっています。ただ、応援できることは微力でもやっていきたいと考えています。
  • 不治の病とされていた癌が治るようになる事は素晴らしい、頑張って下さい! など、好意的な声や、再生医療の研究への理解が深まった声などが多く上がりました。

結果・成果|想定を超えるアンケートの反応と、広がる支援の可能性

ユーザーから届いた、心を動かす声

配信直後からアンケートでは非常に前向きなコメントが多数寄せられ、オースタンス社内でも「これほどポジティブな自由記述が集まることは珍しい」という評価が上がりました。 特にがんを患った方やご家族からの切実なメッセージが多く寄せられ、研究を担当する本橋教授も400件以上の応援コメントを読んで非常に喜んでいただけました。 alt 清水様(千葉大学様)「ホームページに出ている既存の情報だけでは共感は上がらなかったと思いますが、担当者の力添えがあったと感じています。事前に私たちの研究について調べてからLP制作を開始してくれたため、こちらから一から設計せず、微修正程度で済みました。やりたいことをすぐに理解してくれた想像力がとてもありがたかったです。」

今後の展望|救えない命を、救える未来へ変える。

清水様(千葉大学様)現在、医学の進歩は目覚ましく、多くの病気が治療可能となり、さらには予防できる時代へと大きく前進しています。かつては不治とされた疾患が克服されつつあることは、医学の大きな成果と言えるでしょう。 しかしその一方で、いまだ原因や発症メカニズムが十分に解明されていない神経難病や、進行期のがんなど、根本的な治療が確立されていない疾患が数多く残されています。これらの病に直面する患者さんとそのご家族にとって、「治療の選択肢が限られている」という現実は、極めて深刻な問題です。 「まだ治すことのできない病気を治すこと」 ――これが、千葉大学みらい医療基金の掲げる使命です。 しかしながら、このような難治性疾患の克服に不可欠な基礎研究には、十分な研究資金が行き届いているとは言えません。一般に患者数の多い疾患には公的資金が配分されやすい一方で、希少疾患や原因不明の病に対する研究は、どうしても後回しになりがちです。限られた財源の中での優先順位付けは避けられない現実ではありますが、それだけでは救えない命が確かに存在します。 だからこそ私たちは、「仕方がない」で終わらせるのではなく、新たな一歩を踏み出したいと考えています。 皆様からお寄せいただくご寄付は、既存の枠組みでは支えきれない挑戦的な研究を可能にし、日本の医療の限界を押し広げる原動力となります。 一つひとつのご支援が、未来の患者さんにとっての「初めての治療法」につながる可能性を秘めています。 未来の医療を切り拓き、まだ見ぬ治療を現実のものとするために。 皆様の温かいご理解とご支援を、心よりお願い申し上げます。

オースタンスについて

オースタンスでは、シニア世代向けマーケティング支援を数多く実施しています。趣味人倶楽部(会員数42万人)という日本最大級のシニア向けSNSを運営し、シニアのインサイトを熟知したチームが、企画設計から制作・配信・分析・改善まで一貫して伴走いたします。寄付募集・認知拡大・リード獲得など、シニア層へのアプローチにお悩みの方は、ぜひオースタンスにご相談ください。

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