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導入事例

味の素(株)が認知機能維持領域に対して新たなサービスを検討。趣味人倶楽部会員と共創型のサービスコンセプト検証を実施。

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▲左より、味の素(株) バイオ・ファイン研究所 アミノインデックス・サポーティブケアグループ 主任研究員 北村様/(株)オースタンス ビジネスプロデュースユニット マネージャー 加藤

中高年・シニア世代のお客様に向けたサービスとして、2021年5月に 将来の認知機能維持を目指し、生活習慣改善をサポートするアプリをローンチ した味の素(株)様。

ユーザーの食事、運動、睡眠データを分析し、その内容に応じてカスタマイズされた、認知機能を維持するために役立つ生活習慣のアドバイスやレシピ提案を行っています。学術的な示唆も踏まえ、食事、運動、睡眠を指標としたユーザーのデータを分析し、認知機能の維持に必要な栄養素が摂取できる食事をサポートする中で、利用層である中高年・シニア世代により効果的なアプリにするため、 運動と睡眠領域に対して、新たな機能拡充を検討されていました。

そこでこの度、趣味人倶楽部の運営や、多数企業の中高年・シニア向けアプリ・WEBサービスの調査・改善を数多く手掛けるオースタンスが今回検討中の新たなサービスの受容性を検証すべくサービスコンセプト検証を行いました。そして3ヶ月にわたる検証結果を踏まえ、サービス改善の示唆を提供しました。
取り組みの背景や、デプスインタビューのご感想などを、味の素(株) 北村様に伺います。

実施の背景|学術的に有効なものはユーザーにフィットするか

これまで認知機能維持の向上を目的とした生活習慣改善に向けて、食というアプローチでシニアも支援してきた「100年健脳手帳®」。今後、さらにより良い支援を行うため、学術的に有効とされている「食事・運動・睡眠」という3つのアプローチをよりシニア層に利用いただくことを考え、シニア向けの100年健脳手帳簡易版を提供できないかという案が出てきました。この案を実装した際に、ユーザーに使われるサービスになるのか。まずは食事と運動という観点で検証を実施することになりました。

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北村様 (味の素 (株))
学術的には認知機能維持のためには「食事・運動・睡眠」の3つが重要であると言われています。そこで、まずは食事と運動の2つを組み合わせた場合、ユーザーのサービスに対する使用感はどうなのか。実際にその使用感を調査しようという話になったんです。そこで以前から趣味人倶楽部でお付き合いのあったオースタンスさんに依頼してはどうか、という話が上がり、ご一緒させていただくことになりました。

取り組み内容|モニター体験と刺激物を用いたデプスインタビュー

今回の検証を行うにあたり、実現したいサービスが未だプロダクトの形にないため、まずは必要最小限の機能のみをもつシンプルな製品(Minimum Viable Product, MVP)としてシニア向け100年健脳手帳デジタル簡易版を開発いたしました。開発したMVPを趣味人倶楽部会員8名に対し、モニター体験と体験中の日記アンケートを2週間実施。その後、デプスインタビューを行いました。モニター体験はMVPであるシニア向け100年健脳手帳デジタル簡易版とオンラインフィットネスを2週間体験いただきました。

▼検証ポイント・調査で明らかにしたいこと

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▼今回の取り組み概要

alt ▼趣味人倶楽部会員様向けモニター体験マニュアル

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alt北村様 (味の素 (株))
当初はモニター体験の人数は数十人、インタビューはグループインタビューで考えていたんですが、オースタンスさんの提案により深いユーザーの状況をみていくにはモニター体験とデプスインタビューを推奨しているとのことで、今回の検証方法になりました。元々のアプリがiPhone版しか存在しないことや、日ごろ身近なデジタルデバイスのアプリを活用することによって利用をさらに促進できるんじゃないかという意見が社内であり、シニア向けデジタル簡易版を作成することになりました。

結果・改善提案|シニアのジョブを捉えたサービス訴求軸の提案

MVPを用いたモニター体験と日記投稿、加えて実施したデプスインタビューから見えてきたアプリの示唆提案をいたしました。
まず、8名を対象にMVPを用いたモニター体験を実施しました。その間、被験者の方には専用アンケートフォームを用いて、感想や体験内容をレポートしていただきます。その後、デプスインタビューを実施し、シニアのジョブを調査しました。また今後のサービスコンセプトの示唆を抽出すべく将来的なサービスアイディアを刺激物で可視化し、オンラインで画面共有しつつユーザーの受容性を検証いたしました。

▼モニター体験中のアンケートデータ alt

▼サービスコンセプトを可視化した刺激物

altalt 調査を行った結果、認知機能維持に対して正しく理解し、実践しているシニア層は僅少であることが明らかになりました。

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北村様 (味の素 (株))
我々は当初、65歳以上のシニアの方は認知機能低下に対する危機意識があると思っていたのですが、実際調査を行ってそこのギャップがあるなというのが印象的でした。今回調査にご協力いただいた方々は、年齢を鑑みると本来同年代に認知機能低下初期の方が一定数いる世代ではありますが、認知機能低下はまだ自分ごと化されていない印象でした。これは我々が持っていたシニアの認知機能の維持に対する捉え方と乖離がありましたね。認知機能維持のために食事管理や運動管理を行うというのは、学術的に有効であることが示されていますが、シニアの方々の生活に浸透していなかったというのは、大きな発見になりました。

alt 今回の調査を経て、オースタンスは認知機能維持を初期利用動機とした食事、運動管理ではなく、将来の不安に対して健康管理を目的としつつ結果的に認知機能維持向上を期待するアプリの機能サービスの方向性をご提案。今回調査で得られた示唆を踏まえて、他社サービス事例の調査なども行い、新サービスのポジショニング、具体的なコンテンツ内容も踏まえたご提案を実施しました。

altまた顧客の状況を明らかにした後、狙いたい機会、アプローチする状況、提供する価値の洗い出しだけではなく、サービス提供機会や提供する事業の方向性の整理やサービスコンセプトの具体案もご提示をさせていただきました。

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まとめ|シニアのジョブを捉えたサービス訴求軸の提案

このように、シニア層向けのサービス展開をする際は、学術的な情報だけでなく、シニアの生活周辺状況(ジョブ)を捉えたプロダクトである必要があります。一般的に言われているニーズの解決だけではなく、シニアのお客様の状況を捉え、その状況に合わせたサービス設計を行うことが重要です。

オースタンスでは、中高年・シニア世代のUI・UXリサーチやビジネスリサーチを数多く実施しており、「シニアDX」という領域において多面的な知見をご提供できると考えております。新規事業検討中のサービスアイディアをMVPとして開発し、ユーザーに体験いただき、その後デプスインタビューで顧客状況を明らかにしていくサービスコンセプト検証についてぜひご関心をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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