2023.07.21

シニアマーケティングとは?シニア世代の特徴やマーケティングを成功させるポイント、成功事例を徹底解説!

シニア向けのサービス・商品開発のためにマーケティングを行っているものの、思ったような結果を得ることができずに悩んでいるご担当者さまも少なくないのではないでしょうか。それもそのはず、シニア世代のマーケティングは他の世代とは異なった特有の特徴を持つことがほとんどだからです。そのため、シニア向けのマーケティングでは、従来のマーケティングとは異なるポイントに着目してマーケティング施策を考えることが重要です。
この記事では、シニアマーケティングについてポイントや成功事例を交えて解説していきます。

シニアマーケティングとは?

拡大し続けるシニア市場規模

出典:高齢化の推移と将来推計(内閣府)

内閣府が公表している、高齢化の推移と将来推計によると 2025年には65歳以上が総人口の30%となり、2040年に35%になる と予測されています。
人口の3割近くを「シニア」と呼ばれる年代の方が占めていることが分かり、シニア市場は今後も拡大が予想することができます。
シニア層を50代以上の中高年層世代の方と定義すると、ステレオタイプのシニアのイメージとは違い、急速にデジタル化が進んでいることも1つの特徴です。
かつてはシニア層の中で主流だったFAX注文ではなく、ECサイトでの購入も増えています。FacebookをはじめとするSNSの利用率も非常に高まっています。

シニアマーケティングにおいて重要な3つのポイント

難しいシニアマーケティングで成果を出すためには、次の3つのポイントを重視する必要があります。
ここでは、それぞれのポイントについて、具体的に解説します。

❶ニッチマーケティングを狙う

❷共感を生むクリエイティブを意識

❸消費行動に納得感を創り出すUX

シニアインサイトを深掘りしてニッチマーケティングを狙う

そもそも シニア市場とは、団塊世代という言葉もあり、シニアを一括りにしがちですが、シニア市場は ミクロ市場の集合体 です。

担当者目線では、シニアを一括りにして考えがちですが、50代のアクティブなシニアと80代のインドア派のシニアでは、ニーズが大きく異なります。そのため、シニア市場は年代別などに分かれたミクロ市場の集合体であり、特定多数に向けたマスマーケティングではなく、シニアインサイトを深掘りしたニッチマーケティングを狙うことが重要です。

具体的に弊社が実施したA・Bテストを用いて説明します。一般的なマスマーケティングの視点では、単独の趣味での訴求はターゲット層が絞られてしまうので避けてしまいがちですが、実際にはツーリングで訴求したバナーの方が、趣味で訴求したバナーよりも146%高いCTRとなりました。
シニア層をターゲットにする場合、シニア世代がメインターゲットとなる趣味と掛け合わせたプロモーションが効果的であることが分かりますね。

憧れよりも共感を生むクリエイティブを意識

シニアマーケティングでは、若い世代と比較して、同世代の共感を生むクリエイティブを意識することが重要です。
オースタンスが補聴器メーカーとタイアップした記事の事例では、芸能人やタレントを使ったプロモーションよりも、読者に近い目線を持つ会員の体験レポートの方が、121%スクロール率・読了率が高い傾向が出ています。

アンケート結果では、「芸能人ではなく、本当に一般の人が体験しているのがいいと思った」という声も聞かれ、芸能人への憧れよりも自分自身と重ねられる共感が重視されているのが分かります。

消費行動に納得感を創り出すUX

シニア世代は納得感が得られないと消費行動に至らない傾向があるため、可能な限り実際に商品・サービスを試してもらうことが効果的です。シニア世代には、「この歳になって失敗したくない」と考える方が多く、年齢を重ねて人生の経験値を積んできたからこそ、失敗を避ける傾向があります。
モニターキャンペーンなどを行い、実際に体験してもらうことで、良いものだと分かれば使い続けてくれる可能性が高くなります。

シニアマーケティングを成功に導く具体的な施策

ここでは、シニアマーケティングに必要なポイントを押さえたうえで、結果を得られるマーケティングのための具体的な施策を解説します。

シニア世代を一括りにせず、状況を捉えて細分化する

シニアマーケティングの際には、「シニア層」と一括りにするのではなく、状況を捉えて細分化した施策を考えることが重要です。シニア世代は特に「ライフスタイル」「身体・健康」「価値観」の変化が起きているため、ターゲットがどのような状況なのか捉えることが大切です。

ペルソナとなるターゲットを明確にする

不特定多数に向けたマスマーケティングではなく、ペルソナを明確にしたうえで施策を考えていくが重要です。
ご自身が担当されている商材が、どのような分類に位置していて、どのような状況なのか明確にしましょう。
以下にシニア世代を4つに分類した情報を記載しています。

アクティブシニア

現役シニアは行動的で生き生きしているシニアの方が多いです。仕事や趣味に意欲的で、また金銭的にも余裕があり、趣味や健康にお金を惜しまない傾向があります。

ディフェンシブ・シニア

ディフェンシブシニアは健康で自由に活動ができます。そして扶養家族がいる、もしくは扶養義務が負担になっているシニアの方を指します。収入は年金がメインで所得が多くない傾向にあります。

ギャップ・シニア

ケアシニアは身体的な障害により、日常生活において家族やヘルパー医療従事者の助けが必要なシニアの方を指します。収入についても、年金がメインで所得が多くないことが特徴として挙げられます。

ケアシニア

ケアシニアは身体的な障害により、日常生活において家族やヘルパー医療従事者の助けが必要なシニアの方を指します。収入についても、年金がメインで所得が多くないことが特徴として挙げられます。

運動好きのアクティブなシニアと、穏やかに過ごすギャップ・シニアでは、趣味・趣向や関心を引く事柄は正反対と言っても良いでしょう。
こういった「シニアを一括りにしない」「ペルソナを明確にする」この辺りの考えは、シニア領域の事業検討・マーケティングをする際には必須の考え方になります。

シニアマーケティング成功事例

日本最大級のシニア・中高年世代向けのSNSメディア「趣味人倶楽部」を運営するオースタンスでは、様々な企業様のマーケティング支援を行っております。

是非、自社のサービスや商品に近い業態での成功事例を知り、マーケティングの施策に役立ててみてください。

商品開発への想いを伝えるプロモーション

ローヤルゼリー、プロポリスなどの健康食品でお馴染みの山田養蜂場が、新規商品の認知拡大を狙ったプロモーション事例です。
タイアップ記事を通じて「歴史訴求」「新商品訴求」のABテストを行い、会社の歴史や開発背景を伝えるオンラインイベントを実施しました。結果として体験会から定期購入者が現れ、参加者の口コミだけでなく、記事を通して認知拡大にも繋がった事例です。

大人女性の美容イベントコミュニケーション

ウィッグや増毛でお馴染みのアートネイチャーが、商品の関心度向上&来店・購買促進を狙った、大人女性の髪型・メイク診断講座を実施した事例です。シニア・中高年女性の方が気にあるメイク術と商材に関連する髪型を組み合わせたイベントを開催しました。結果として250名以上の方が参加し、イベント満足度98%かつ申し込み件数が想定の3倍の効果という結果になった施策です。

まとめ

オースタンスは、シニアDXを推進するスタートアップ企業です。
シニアマーケティングとは、一般的なマスマーケティングとは違った視点で、シニア世代のインサイトを深掘りして施策を考える必要があります。

オースタンスの運営する「趣味人倶楽部」は、日本最大級の中高年向けコミュニティサービスとして、会員数は約36万人を超えています。膨大な趣味人倶楽部の会員データやナレッジを活用し、企業様のご支援をさせていただくシニアDX推進事業を展開しています。

趣味人倶楽部を使ってシニアプロモーションだけではなく、シニア領域であれば事業開発の戦略設計・システム開発・集客CRM設計・UI/UX設計・調査・リサーチ・CS設計までサポートすることが可能です。シニアマーケティング/事業開発でお悩みの担当者様は是非お気軽にご相談ください。

シニア向け専門メディア

趣味人倶楽部を運営する株式会社オースタンスが保有するシニアの行動データや課題解決の知見を元に、シニアの研究をする専門家に参画いただき、共同で研究を推進します。シニア世代へのマーケティング活動のノウハウや、調査結果や行動特性の研究内容、リサーチ資料などを展開しているので、興味がある方はこちらからご確認ください。

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