2019.11.18

シニアマーケティングで抑えるべきポイントとは?

今後、シニア市場は急速に拡大しています。
2025年には、65歳以上の人口数が3,657万人と予想されており、全人口の30.3%の割合を占めます。つまり3人に1人が65歳以上のシニアの方々になります。さらに、市場規模が100兆円を突破すると言われているシニア市場に多くの企業が参入を試みていますが、若者と比較して事例がないことや、定年退職をして、行動パターンや情報が見えづらいことから、シニアへのマーケティングは難しいと言われています。その大きな要因の1つは、シニア世代の方々の情報がデジタル上に蓄積されてないことが上げられます。

しかし現在は、シニア世代のスマホ普及率が92.9%まで上がり、モバイル端末の所有は当たり前の時代になっており、日常生活の中でも、生活を支えるような健康系アプリを使用する方々も多く見られるようになってきました。

今回は、趣味人倶楽部を運営しているノウハウを活かし、シニア世代をターゲットにしたシニアマーケティング」のポイントについて解説していきます。

シニアマーケティングが難しい3つの理由

「シニア」のペルソナは多種多様

 

「シニア」の定義として、定年退職後や子離れ後の60歳からと考えると、平均寿命と言われている100歳までで40年もの期間があります。それだけ対象となる年数が長ければ、世代によって感覚が違うので顧客像が見えづらくなってしまいます。シニアを一括りにして、「シニアマーケティング」を展開しても、それぞれの層に響かず販促効果も期待できません。

またシニア世代は、個人単位で様々な背景を持ち、様々な生活スタイルで過ごされている方が多いので、「若者」と同じく「シニア」という集合体の中には、小さな集合体が多く存在しているということを、見落とさないように注意しましょう。

世間一般の「シニア」のイメージが、現実と乖離している

シニアは家にいる「お年寄り」というイメージが強かったですが、現在は60歳はもちろんのこと70歳代でも元気に活動している「アクティブシニア」と呼ばれる方々が多くいます。
2019年9月に行われた、おとな公演というダンスの舞台に出演された八木さんは、なんと78歳でダンサーとして舞台に出演されました。

もちろん、家でゆっくり過ごす方々もいますが、医療の技術が進歩したこともありアクティブに活動できるシニア世代が増えてるのが現状です。もし、[シニア=お年寄り]という意識を持たれているなら、マーケティング手法を変えるべきかもしれません。

また、参考までにアクティブシニアが何を求めて、どう行動するのか調査した記事が下の記事となりますので、ぜひご覧ください。

同年代の「シニア」マーケターがいない

60~65歳で定年退職してしまう方が多くいるということもあり、同年代の感覚(体力面や精神面についても)を掴めるマーケターが存在しないということも、マーケティング戦略を立てづらい要因の一つとなっています。

シニアマーケティングのポイント3つ

シニアマーケティングを考える時に重要となる、3つのポイントをご紹介します。

家族/孫に対しての消費

日本新聞協会広告委員会「2015年全国メディア接触・評価調査」によると、

1年間で孫にしてあげたことは、外食や旅行・レジャーなどで一緒に過ごす時間を楽しんだり、お小遣いやおもちゃ・学用品をプレゼントしたりするなど多岐にわたっています。孫のために支出した金額が、平均13万円にも上ります。

というデータから、自分のためにする「モノ消費」よりも、孫のため、家族のためにお金を使うことがシニア世代の特徴の一つとなっています。

健康/運動への関心

年齢が高まるにつれて、健康に対しての意識は上がっていきます。その中でも、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間、すなわち「健康寿命」に関心が高まってきています。正確な健康寿命の定義は、「平均寿命から寝たきりや認知症などの介護状態の期間を差し引いた期間」のことで、WHOが提唱した新たな指標の1つです。

こういった「仕事・趣味などに意欲的で、健康意識が高い傾向にある活発な高齢者」のことをアクティブシニアと言い、定年退職した後や子離れしたことをきっかけに、日常に新たな生き甲斐・趣味を見つけようとする方々が多くいられます。このアクティブシニアは、高齢者の中で最もLTVが高いと言われており、シニア向け事業においての成功のカギは「どれだけアクティブシニアに刺さるプロダクトなのか、そして集客できる仕組みを作れるのか」です。

体験/コミュニティへの関心

シニアに人気な趣味のジャンルに「旅行・お出かけ」があります。
現在のトレンドとしては、ただ一人や夫婦で旅行に行くのではなく、SNSを通して出会った「趣味など自分と共通点がある」新たな友人と旅行に行ったり、平日のちょっとしたランチやアフタヌーンティーなどを楽しむ方々が多くなってきました。その背景として、モバイル端末の普及から「人生をもっと楽しみたい」という想いがあるアクティブシニアの方々が増加したことにあります。

各旅行代理店が商品化している、「体験」と「旅行」がセットになったパッケージツアーも、シニアに人気のあるコンテンツとなっており、「世界一周旅行」のような大規模なモノから「平日の日常を楽しむ」小さなお出かけまで、多岐にわたって日々を楽しんでいる方が多いです。

まとめ

「シニア」という言葉があることによって、「シニア」を大きな塊として捉えてしまいがちですが、実際はシニアの中でも細かく分類されています。上記で述べたポイント3つを意識して、狙うべき顧客像を明確化し、シニア世代へアプローチしてみてください。

また、弊社が運営するおとな世代向けコミュニティサービス「趣味人倶楽部」には、アクティブシニアの方々に多く利用していただいております。シニア層に対して効果的なアプローチが可能となっております。詳しくはこちらの広告掲載ページからお気軽にお問い合わせください。

 

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